圧倒的な仏像群に出会う寺 ― 三重県 大観音寺
三重県津市白山町にある「大観音寺」は、全国でも珍しいほど多彩な仏像と祈願所が集まる寺院です。境内全体がひとつの“仏像の聖地”のような構成になっており、訪れるたびに新しい発見があります。
入口から境内へ進むと、まず目に入るのが高さ33メートルの純金大観音(寶珠大観世音菩薩)。その周囲には、人間の煩悩の数にちなんだ百八躰の観音像が静かに立ち並び、壮大な祈りの空間が広がります。
境内を満たす“祈りの像たち” ― 多彩さは全国でも稀
大観音寺には、観音像だけでなく、仏教・民間信仰・天部系尊格など、多岐にわたる像が祀られています。境内のどこを歩いても、祈りの対象が途切れません。
大観音寺は、単に“大きな観音様がある寺”ではありません。境内全体が祈りの像で満たされる、全国でも珍しい構成を持つ寺院です。
特に境内で出会える主な像・祈願所は以下のとおりです。
● 観音系
- 純金大観音(本尊)
- 百八観音像
- 水子三観音
- 各観音堂(聖観音・千手観音・如意輪観音など)
● ご祈願・霊場系
- 白澤(はくたく)… がん封じ・延命
- 萬倍釜 … 弘法大師ゆかり
- 厄除不動明王
- 縁結び地蔵
- 七福神(境内に複数配置)
● 珍しい・ユニークな像
- カラオケ観音
- 十二支守本尊
- 交通安全の道祖神
- 石仏・地蔵群
これほど多様な尊像が一つの境内に集まっている寺は、全国的に見ても非常に珍しい存在です。
観音霊泉 ― 地下100メートルから湧く祈りの水
純金大観音の台座直下から湧き出る「観音霊泉」は、長寿・健康・子授け・安産など、多くの祈願とともに守られてきた霊水です。水音だけが静かに響く場所で、訪れる人々はそれぞれの想いを胸にそっと手を合わせます。
水子供養の寺としての歩み
昭和57年(1982年)の開山以来、大観音寺は水子供養を大切にしてきました。境内に祀られる水子三観音は、やさしい表情で参拝者を受け止め、全国から寄せられる相談に向き合ってきた寺の姿勢を象徴しています。
3Dモデルギャラリー
文化や祈りの場を、未来へ残すために。
3Dモデルを通して、大観音寺の空間をより深く感じていただけます。

