常福寺|本堂向拝の伊賀市指定文化財彫刻

工芸品

常福寺の本堂正面には、向拝が設けられています。
その向拝の軒下、梁の先端にあたる部分には、象鼻、龍や獅子などの彫刻が施されています。

境内の説明板によれば、これらの彫刻は、**三重県東柘植村出身の彫刻師・田中岷江(みんこう)**の作とされています。

本堂向拝に見られる彫刻一式は、伊賀市指定文化財に指定されています。

象鼻(ぞうばな)とは

虹梁 (こうりょう)などの柱から突き出た先端の飾りを木鼻といいますが、その木鼻が象の形に彫刻されているものをいいます。常福寺では、立体的で力強い象鼻の彫刻が施されており、向拝全体の印象を引き締めています。

龍と獅子の彫刻

向拝には、獅子・の姿が彫り表されています。
これらの彫刻は、建物の入口を守る存在として配置されており、細部まで丁寧に彫り込まれている様子が見て取れます。

寺側資料では、向拝彫刻として龍・鳳凰・獅子・象鼻が挙げられており、このうち鳳凰の彫刻については、現在は本堂内に安置されていることが示されています。そのため、向拝で目にできるのは、主に龍や獅子の彫刻となります。

伊賀市指定文化財として

本堂向拝の彫刻は、建築の一部としてだけでなく、彫刻作品としても価値が認められ、伊賀市指定文化財となっています。
向拝という参拝者の目に触れやすい場所に据えられ、今日まで大切に守り伝えられてきました。