以下は「ときわたり」によって記録された作品の一部です。
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📍 正念寺
三重県津市美杉町奥津に佇む「圓通山 正念寺(えんつうざん しょうねんじ)」は、江戸時代中期に創建された曹洞宗の静かな古刹です。
奥津宿近くの伊勢本街道に面し、うぐいすの声や蝉しぐれ、田植えの蛙の鳴き声といった自然の息吹を感じられる風情ある境内は、地域の人々はもちろん、歴史散策を楽しむ方々にも愛されています。
この正念寺は、伊勢本街道の奥津宿近くに位置しており、かつては旅人や地元の人々が立ち寄る静かな信仰の地でした。近年では、三重県津市が主催する歴史ウォークでもコースに含まれるなど、その歴史的・文化的価値が見直されています
所在:三重県津市美杉町奥津2344 JR名松線 「伊勢奥津駅」から徒歩約16分(約1.2 km)
実施内容:
🛰 空撮 |🔄 360°撮影 |🧱 3Dモデル化
📍 旧国鉄伊勢奥津駅給水塔
伊勢奥津駅跡にある給水塔が、令和6年7月19日に開催された国の文化審議会の文化財分科会で審議され、新たに国の登録文化財とするべき建造物として、文部科学大臣に答申されました。
JR名松線は、昭和4(1929)年に松阪駅から権現前駅までの約7kmの開業に始まり、昭和10(1935)年12月5日に松阪駅から伊勢奥津駅までの全線43.5kmが開通、給水塔はその際、機関車への給水のために建てられました。
高さ約9.5m、鉄製円形タンクで構成されたこの給水塔は、蒸気機関車の時代が終わった後も撤去されず、現在も現存しています
所在:三重県津市美杉町奥津1288-1
伊勢奥津駅前観光案内交流施設「ひだまり」付近
✅ 実施内容:
🛰 空撮 |🔄 360°撮影 |🧱 3Dモデル化
📍 東光寺

所在:三重県津市白山町川口2629
✅ 実施内容:
|🔄 360°撮影 |🧱 3Dモデル化
北山地区にあるこのお地蔵堂は、奈良時代(聖武天皇のころ)に建てられたと伝えられています。ご本尊は阿弥陀如来で、地蔵菩薩や観音、薬師などの仏像も安置されており、地域の人たちにとって大切な信仰の場所でした。
しかし、江戸時代の正保年間に大きな火事があり、建物も仏像もほとんど焼けてしまいました。一部の仏像だけが残りましたが、阿弥陀如来像は行方不明になってしまいます。
それからしばらくして、ある村人の夢に「私は山の谷間にいる。迎えに来て堂に戻してほしい」というお告げがありました。不思議に思って探しに行くと、なんと本当に谷間の岩穴の中に仏像が見つかりました。
村人たちは心を一つにして仮のお堂を建て、その仏像を丁寧に安置しました。
この出来事は今でも村に語り継がれ、「仏のご加護」と「信仰の力」の象徴として、後世に伝えるためにこの碑文が建てられました。
📍 間鼻島灯台(まばなしま とうだい)

所在:三重県度会郡南伊勢町中津浜浦(沖合)
✅ 実施内容:
|🛰 空撮 |🧱 3Dモデル化
三重県南伊勢町・中津浜浦の沖合に、小さな白い灯台がひっそりと立っています。
「間鼻島灯台」は、昭和45年(1970年)に建てられた、高さ約10メートルの円柱型灯台。五ヶ所湾を行き交う漁船たちにとって、50年以上ものあいだ“静かな道しるべ”となってきました。
灯台が立つのは、無人の小さな岩礁「間鼻島(まばなしま)」。湾岸の集落からも遠く、普段は人の気配もなく、ただ海と空の中にぽつりと存在しています。
近くの中津浜浦海浜公園や礫浦の港から、その姿を望むことができます。夏にはカヤックやSUP(サップ)で灯台のそばまで近づくこともでき、地元ではひそかな人気スポットとなっています。
華やかな歴史があるわけではありませんが、毎日、同じように海を照らし続ける灯台の姿には、地域の日常とともにある“風景の記憶”が感じられます。
「ときわたり」では、こうした目立たないけれど大切な風景を、3Dモデルや映像、記録写真として後世に残していく活動を続けています。
この灯台の記録もその一環として制作したものです。