東光寺ー夢告の仏

📝 東光寺の記録とご紹介

北山地区にあるこのお堂は、奈良時代・聖武天皇のころに創建されたと伝わる古刹で、阿弥陀如来を本尊とし、地蔵菩薩・観音菩薩・薬師如来など、さまざまな仏像が安置され、長きにわたって地域の信仰を集めてきました。

しかし、江戸時代・正保年間(17世紀中頃)、村を大火が襲い、堂宇は焼失、仏像もほとんどが灰と化してしまいます。村人たちは仮のお堂を建てて祈りを続けましたが、最も大切にしていた阿弥陀如来像だけは、火災の後、行方が分からなくなってしまいました。

そんなある日、ある村人が夢の中で、不思議な声を聞きます。「私はこの山の谷間にいる。迎えに来て、堂に戻してほしい。」

その夢に導かれるように、村人たちは山中を探し回り、ついに谷間の岩穴の中から、かつての阿弥陀如来像を発見します。仏像はまるで守られていたかのように、無傷のまま静かに佇んでいました。

村人たちは心を合わせ、再びお堂を建て、仏像を丁寧に安置しました。

この出来事は、今も地域に語り継がれており、「信仰の力」と「仏のご加護」の象徴として、後世に残すべく石碑に刻まれました。焼失、再会、そして再建――仏と人の絆を今に伝える、奇跡の物語です。



🛰 空撮画像

🔄 360°画像ビュー


🧱 3Dモデルビュー

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📌 備考

  • 撮影日:2025年6月28日
  • 使用機材:DJI Mini 4 Pro、RICOH THETA X、Metashape など
  • 撮影者:岡村佳拓(ときわたり)

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